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挙筋法のメリット / 挙筋法のデメリット / 折角手術したのに抜糸が必要になる可能性がある / 挙筋法は抜糸しても症状が改善しないことがある / モニター写真
挙筋法により二重整形をする方が増えています。挙筋法はメリットもありますが、デメリットも多く、トラブルになることもあります。挙筋法失敗という御相談が増えています。仙台中央クリニックで挙筋法失敗の再手術をした方のご協力により、挙筋法二重修正のビフォーアフター写真を提示させていただくことになりました。写真を供覧し、挙筋法の失敗と再手術について説明いたします。
挙筋法とは、埋没の糸を眼瞼挙筋にかける二重整形の方法です。眼瞼挙筋の力が直接上まぶたに伝わるために、目がパッチリ開くようになります。パッチリ目効果を期待して挙筋法で、二重整形を行う方が増えています。元々目が重い、開き難い、眠そうであるという方は、挙筋法の良い適応になります。
挙筋法には、メリットだけでなくデメリットもあります。眼瞼下垂を誘発し術前より目が開き難くなることがあります。また左右の目の大きさが異なる、目の奥がゴロゴロする、違和感がある、肩こりやめまいなどの不定愁訴様症状が続く場合もあります。
目の違和感、左右差、眼瞼下垂などの症状により、折角手術した糸を抜糸しなければならないことが多いことが、挙筋法の最大のデメリットです。高い効果を求めて、挙筋法を選択したものの、結局元に逆戻りしてしまいますので、ハイリスクハイリターン型の手術を考えていいでしょう。
埋没法二重で瞼板法による手術は、抜糸をすることでほとんどの場合、元の状態に戻ります、しかし挙筋法は抜糸をしても、症状が続く場合があります。その場合、挙筋法により生じた癒着を丁寧に剥がす手術が必要になります。多くの場合、切開が必要になり難易度の高い手術になります。
挙筋法失敗修正
術前 |
術直後 |
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術後7日目 |
術後14日目 |
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23歳、女性。挙筋法失敗、他院修正手術
3年前に大手美容外科で、挙筋法二重を行ったものの、却って目が開き難くなり御相談いただいた症例です。診察したところ、眼瞼下垂が誘発され目が開き難い状態になっていました。目が開き難い状態を改善したいと希望され、切開して挙筋法の糸を外すと共に、前回生じた癒着を解除し、綺麗なラインを設定しました。修正手術により、パッチリと目が開くようになりました。
クリニックより:挙筋法はメリットが大きいものの、デメリットもあり、失敗症例が増加しています。二重整形をする前より目が開き難くなることもあるために注意が必要です。挙筋法失敗は、治療は可能ですが難易度が高い治療になります。その理由は、きちんと癒着が解除されたか否かを判定するために、腫れない状態で手術を進行させる必要があるからです。症例写真は、術前、術直後、7日目、14日目の状態を掲載しました。腫れない状態で手術が進行している様子がお分かり頂けると思います。挙筋法でトラブルに会わないために、挙筋法を希望する際は、経験豊富な医師に行ってもらう必要があります。
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